子宮鏡検査について
毎日、寒い日が続いておりますがいかがお過ごしでしょうか?
今回はよく行われている『子宮鏡検査』について、説明したいと思います。
検査が必要な理由
子宮腔に異常があると診断された方には子宮鏡という検査が必要です。
子宮鏡検査とは、細かい内視鏡を挿入し、子宮の内面を直接観察する検査です。
子宮の内側(内膜)は、受精卵が着床する場所です。
何か異常(子宮内膜ポリープや粘膜下筋腫)があれば、着床がうまくいかず、通常の妊娠や体外受精での妊娠が妨げられることになります。
検査の目的
子宮内膜のスクリーニング(受精卵移植前)
子宮内膜のポリープ切除
子宮筋腫(粘膜下筋腫)切除
(切除した組織は、良性か悪性かを調べるための検査を行います。
子宮内腔の癒着剥離術、子宮奇形の診断
子宮腔に茸状に発育するもの
子宮内膜ポリープ
有茎粘膜下筋腫
摘出方法
1、子宮内容掻爬と同様に鉗子で摘出
2、茎が太い有茎粘膜下筋腫は子宮鏡で確認しながら電気メスで摘出
検査前の準備
・医師より検査の目的・麻酔の方法・処置について説明を行います。
・検査の為に必要な血液検査があります。
(B型肝炎ウイルス・C型肝炎ウイルス・梅毒・HIV)
・検査は予約が必要です。
(月経終了後に検査を行います)
・検査日は絶飲食で来院して下さい。
(検査前日の夜9:00以降より、食べたり飲んだりできません)
検査について
・手術室で検査を行います。(静脈麻酔をします)
※静脈麻酔について:点滴にて麻酔薬を注入します。
血圧・呼吸(血中酸素測定モニター装置)を十分管理し、異常があればすぐに対応できる体制を整えております。
・子宮腔の中に直径3mm程の細い内視鏡を挿入し、水を注入しながら子宮内腔を膨らませながら内部を観察します。
(検査から処置まで行っても5分~10分程度です)
・検査後の感染予防のため、抗生物質のお薬を処方します。