コアラ倶楽部通信 葉酸について
妊娠中の葉酸の重要性
雨が降り続いた梅雨が明け、夏の日差しに変わり日々が暑くなってきましたが、 皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回は、「葉酸」についてご説明します。
葉酸とは?
葉酸とは、ビタミンBの仲間で血液をつくったり、たんぱく質の代謝を助ける働きをしています。
妊娠初期に葉酸が不足すると、神経系の異常(神経管閉鎖障害など)の発生リスクが高まることがわかってきました。
厚生労働省では、神経管閉鎖障害などのリスク低減のため葉酸を含む食品に加えて、栄養補助食品(サプリメント)から 1日400ng(0.4mg)の葉酸を摂取するよう呼びかけています。
神経管閉鎖障害とは?また、葉酸との関係は?
神経管閉鎖障害とは、脳や脊椎を形成する神経管が妊娠初期に正常に形成されないことによって起こる先天異常のひとつです。
神経管の下部に問題が起こると歩けなくなる「二分脊髄」とよばれ、神経管の上部に問題が起こると脳がうまく作られず「無脳症」とよばれます。
先天異常の多くは妊娠直後から妊娠10週以前に発生します。
複合的な原因によるものですが、葉酸摂取が神経管閉鎖障害の発生リスクを低減することがわかってきました。
赤ちゃんの臓器は、ほぼ10週までにつくられます。 妊娠4週から妊娠10週までが葉酸摂取の必要な時期と考えられます。
葉酸はどれくらい摂ればいいの?
非妊娠時には1日に200ng摂取すれば不足することはありませんが、妊娠すると400ngもの葉酸が必要になります。
葉酸は、ほうれん草などの緑黄色野菜や果物、大豆、レバーなどに多く含まれます。
下記の表に葉酸を400ng摂るのに必要な食品をまとめてみました。
ほうれん草:7株
グリーンアスパラ:11本
ブロッコリー:8房
カリフラワー:22房
チンゲン菜:9株
いちご:中30個
マンゴー:3個
夏みかん:中10個
さつまいも:中5本
納豆:中7パック
調理をすると含有料が下がるので2倍程度必要になる場合もあります。
栄養バランスの良い食事を心がけながら、栄養補助食品(サプリメント)から補給することをおすすめします。
最後に・・・
妊娠初期にビタミンAを多くとりすぎるとよくないので、サプリメントを服用される時は、ビタミンAが含まれないものを服用してください。
葉酸のみのサプリメントや妊婦向けのサプリメントをおすすめします。
■ ご不明な点がありましたら医師へご相談ください。