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2014年実績について

寒さもややゆるみ、日ざしに少しずつ春を感じるころとなりましたが、皆様如何
お過ごしでしょうか?
さて、今回の通信は最新の当外来の実績をご報告いたします。
H26年(1月~12月)に当外来で妊娠された方は379名いらっしゃいました。

上記はH26年に当外来でどのような治療を受けて妊娠されたかをまとめたものです。
約30%の方が排卵誘発やタイミング法で妊娠されています。また、人工授精(AIH)で
妊娠は17.7%でした。ART(体外受精、顕微授精、凍結胚移植)は、44.0%でした。患者様
の年齢が高齢化にありこれに伴い、体外受精による妊娠の割合が増えています。
患者様の思いや努力が実るようにさらに技術を磨いていきたいと思います。

☆AIH(人工授精)について
人工授精の年内妊娠率は40歳を過ぎると、35~39歳の約半分に低下しています。
さらに詳しく、過去8年間の統計を見てみると3分の1まで低下しています。毎月
できて比較的自然に近い妊娠であり、簡便で副作用の少ない治療ですので、人工
授精をお勧めします。数回人工授精を行って妊娠しない場合は、35歳以上の場合、
早めのステップアップが必要かと思います。

☆ART(体外受精、顕微授精、凍結胚移植)について
年齢が進むにつれ妊娠率は、低下していく傾向にあります。40歳からは35~39歳に比べ
約半分に低下しています。高齢化により卵子の加齢による質の低下が、妊娠率低下の
原因の一つと考えられます。逆に治療周期数は多くなっています。晩婚化が進んでいる
ためか、治療を始める年齢が遅くなりがちになります。少しでも早めの治療が有効かと
思われます。我々も一人一人にあったベスト治療を提供させて頂きたいと思っています。

トピックス H26年の妊娠より

最高年齢妊娠:45歳 (凍結胚移植)
最高分娩年齢:43歳 (凍結胚移植)
最長不妊期間:13年0月 (顕微授精)
胚移植最多回数妊娠:8回目
人工授精妊娠最低精子濃度:550万/ml
人工授精妊娠最低運動率:23%