受精の確認について

排卵後、媒精（卵子と精子をシャーレに入れる）または顕微授精を行います。
そして翌日に、私達は受精の判定を行います。正常に受精するものばかりではなく、様々な状態の卵が見られます。

顕微授精で未受精になる場合

確実に卵子に１匹の精子を注入する顕微授精においても未受精になる場合があります（受精障害）。通常、卵子内に精子が入ると、精子が持つ卵子活性化因子の作用で卵子内のカルシウム濃度が上昇し、正常に受精が進みます。このメカニズムに支障があると正常に卵子が活性化されないことがあります。
このような場合、カルシウムイオノフォア（Ca2+ ionophore）という薬剤を用いることによって、人為的に卵子を活性化させます。

体外受精、顕微授精後の様々な状態の卵を知って頂ければと思います。
何かご質問があれば、スタッフまで気軽にお尋ね下さい。