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排卵から着床までの過程

師走の訪れとともに慌ただしい毎日がやってきました。
皆様、体調管理に気を付け、元気に乗り切りましょう!
体外受精を受けられた患者様の中には、卵子の様子を見てみたいとおっしゃる方が大勢いらっしゃいます。
ですが、写真を撮ることにより、卵子にたくさんの光をあててしまうため、当院ではなるべく卵子の写真は撮らないようにしています。
しかし、今回はご要望にお答えして、採卵した卵子の成長を写真でご紹介いたします。

1.排  卵

体外受精により採取した卵子です。

卵子はニワトリの卵と同じように白身のようなプルプルとした、顆粒膜細胞に守られています。
小さな丸いつぶつぶが顆粒膜細胞で、その中の丸い細胞が卵子です。

2.受  精

受精した卵(胚)です。

細胞のまん中に丸い核が2つ並んでますが、これが精子の核と卵子の核です。
たまに精子が2つ入ってしまい、多精子受精になることがあります。
その時は核が3つ現れます。

3.分 割 → 着 床

受精した胚は分割を繰り返しながら卵管をおりてきて、子宮に達し着床します。

≪(2日目)4細胞期胚≫

≪(3日目)8細胞期胚≫
※ここまで順調に成長しても、途中で成長が止まってしまうことがあります。

≪(4日目)桑実期胚≫

≪(5~6日目)胚盤胞期胚≫

※これを子宮に移植します。
≪胚盤胞期胚は受精卵の1.5倍程に大きくなり、細胞壁を破り子宮の内膜に着床します≫

胚盤胞の成長

受精卵150μm → 初期胚盤胞160μm → 拡大胚盤胞180μm → ハッチング胚盤胞250μm